インフルエンザ
子供の病気には色々なものがありますが、毎年決まって流行する、気をつけなければいけない病気に「インフルエンザ」がありますよね。 小さな子供やお年寄りは、インフルエンザから命にかかわる病気になることもあるので、注意が必要です。 インフルエンザと普通の風邪はどう違うの?と疑問に思う方もいると思いますが、風邪とインフルエンザは、ウィルスや症状など、大きく異なります。 通常の風邪は色々なウィルスが喉や鼻などから感染することによって起こる、鼻の穴から喉の奥までの炎症のことで、感染はほとんど接触感染です。 患者さんが鼻や鼻水を触った手などに触れることにより感染し、潜伏期間は4、5日程度です。 症状は次第に重くなっていき、熱は37度代から38度代で、鼻水や咳などの症状があります。 鼻水は透明感があるのが特徴的です。 それに対し、インフルエンザは、A、B、C型のインフルエンザの感染によるもので、肺や気管支などの呼吸器の病気です。 空気感染なので、感染力が強いのも特徴的です。 潜伏期間は1〜3日程度で、突然に38度以上の高熱が出て、寒気や筋肉痛、全身のだるさなどを伴うので、子供は不機嫌になったり急にぐったりしたりしてしまいます。 全身症状が出た後に咳や鼻水の症状が出ることが多く、鼻水は黄色や緑色で濁った色をしています。 症状は2、3日で落ち着きますが、熱は1週間程度続きます。 2日目までは熱が高く、3日目に少し下がって、4日目や5日目にまた上がるといった2山のパターンが多いのも特徴的です。 インフルエンザの方が症状が重くなり、合併症を引き起こすとこともあるので、インフルエンザが怪しまれる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 |
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インフルエンザ脳症
子供が突然意識障害を起こしたり、痙攣をしたりする病気に脳炎や脳症があります。 インフルエンザに感染した後にかかることも多く、インフルエンザ脳症は、毎年数百人の子供が発病し、死亡率は50%、後遺症が残ってしまう確率も25%にのぼるなど、とても怖い病気です。 インフルエンザにかかってから、2日以内に発症することが多く、ぐったりしてウトウトしている、呼びかけにも応じない、変な事を口走る、などの意識障害が起こり、痙攣を伴う場合もあります。 熱性けいれんや高熱時のうわごとなどとの区別が付けにくいのですが、症状の重さや持続時間などで区別されています。 回復しても、知能や運動機能に障害が残ってしまうことがあり、恐ろしい病気ですが、現在の段階では根本的な治療法はない、というのが実情です。 100人を越える発症は日本にしか見られないことから、原因は何であるのか追求されていますが、解熱剤が関係しているのでは?とも考えられています。 日本では熱を下げる時に、ボルタレンやポンタールなど、解熱剤としては強すぎて他の国では使われていない薬を使っていました。 現在では、原則としてアセトアミノフェンという薬以外は解熱剤としては使用しないことになっています。 解熱剤をもらった時は、必ず薬の名前を確認して使うようにしましょう。 また、大人や上の子供の解熱剤を自分の判断で使うことも避けましょう。 インフルエンザ脳症を防ぐためには、こうした薬の確認、また、インフルエンザの予防接種が大切です。 大切な子供の命を守ってあげてくださいね。 |
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